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手足口病とは? 症状、感染経路、検査、治療?

今回は、手足口病について記載していこうと思います。

子供が、

「口の中が痛いといって食べづらそうです。」

「手足に発疹ができました。」

と言って来院されるケースの中にこの手足口病の患者さんがいる場合が多いです。

 

そもそも、手足口病は1957年ニュージーランドで初めて報告され、その後世界各地で流行が見られていおり数年ごとに流行のピークが見られています。直近では2019年に大流行しました。

基本的には、5歳以下でのお子さんに発生し、夏に流行することが多い病気です。2021年も関西では流行していると話を聞いています。

 

手足口病の症状

・微熱(高熱とならず、38℃未満のことが多い)

・喉の痛みでの食欲低下(喉の水疱や潰瘍)

・手足の発疹,水疱(かゆみを伴う小さな楕円形で水疱、手足と行っても、手のひらや、手足の指がおもに出現する)

 

手足口病の潜伏期間は、およそ1〜3日間で,症状は1週間程度でなくなります。

感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足底や足背などに2~3mmの水疱性発疹が出ます。発熱は約3分の1にみられますが、あまり高くならないことがほとんどであり、高熱が続くことは通常はありません。

成人の場合は症状が普通のかぜと区別がつきにくく、熱とのどの痛みだけのこともあります。

 

原因、感染経路は?

原因ウイルスはおもにコクサッキー16、エンテロウイルス71、コクサッキーウイルス6です。

稀ですが脳炎などの中枢神経系の重症な合併症を起こすことがあります。特にエンテロウイルス71で引き起こす割合が高いことがわかっています。

また、コクサッキーA6型による多発水疱や爪の脱落等が起きるケースもあります。

感染経路として、主に小さい子どもなので子どもが鼻や口や眼を触って感染が広がりる接触感染が主です。

注意すべき感染経路におむつがあります。おむつを手で触れ、手洗いが不十分で大人がうつってしまう場合があります。

 

症状の経過と伝染力

症状自体は発症して1週間程度で回復します.

この1週間の間がもっとも伝染力があります。唾液に1〜3週間、便に2〜8週間ウイルスが含まれていますので注意です。

 

手足口病の診断

症状や周りに手足口病の子供がいるか、感染流行があるかなどの証拠で診断を下します。

大人の場合にはお子さんがいなくても、職場の仲間に手足口病のお子さんがいるかなどを伺ったりします。

手足口病と紛らわしい病気

手足に水疱ができる疾患は沢山あります。

多いのはあせも」です。他に「単純ヘルペス感染」や「しもやけ」があります。

 

夏に多い疾患ですが秋冬にも手足口病はあるので、注意が必要です。

手湿疹を考えて、ステロイド外用剤を使って悪化する症例では疑う必要があります。

 

合併症

無菌性髄膜炎

髄膜炎は、脳や脊髄の周りにある髄液にウイルスが侵入し感染を起こしている状態です。主な症状は頭痛、吐き気、嘔吐などがあります。

髄膜炎は特別な治療法はないですが、症状が強い場合は入院が必要になります。

脳炎

脳炎は脳の内部に感染が生じた状態です。意識状態が悪化したり、痙攣を起こすことがあります。稀な合併症ですが注意が必要です。

心筋炎

稀な合併症ですが、心臓の筋肉に強い炎症が起こり、低血圧や致死的な不整脈を起こす可能性があり注意が必要です。

 

治療

有効な治療法はありません。経過観察で、数日〜1週間程度で治ります。特に注意するのは、喉が痛くて水分が取れないことでの脱水です。

また、非典型的な症状や状態が悪い、意識状態がおかしいという場合には、脳炎など合併症に注意することがとても重要です。

 

登園登校はいつからできますか?

手足口病は症状が治まり、子供が元気に生活できるまで回復したら登園可能です。

ただ、登園や登校の基準は園や学校によって異なるため、まずは子どもが通っている園や学校に確認する必要があります。

また、症状が治った後でも便からウイルスが排出されるため、オムツを変えた後やお手洗いの後にはしっかりと手を洗う必要があります。

 

子供がかかったときの自宅でどのようにしたらいいの?

水分補給をしっかりと

脱水を防ぐためにもこまめに水分を補給させましょう。

飲み物はできるだけ常温のものだと痛みが少ないとされています。

口の中が痛い時は食事を嫌がりますが、無理に食べさせる必要はありません。

食欲があるようなら口当たりの良いゼリーやヨーグルトなどを数回に分けて食べさせてあげましょう。しっかりと水分が飲めることが重要です。

 

体をきれいに!

お風呂のお湯を介して感染が拡がる可能性もあるので、注意です。タオルの使い回しも気をつけてください。

うがい手洗いをこまめに!

外出から帰ってきたときやトイレの後は手洗い・うがいを毎回行い、日々感染を予防するようにしましょう。

 

手足口病を予防するには?

手足口病を予防するためのワクチンはありません。外出から帰ってきたときやトイレの後は手洗い・うがいを毎回行い、日々感染を予防するようにしましょう。

 

どんなときに受診したらいい?

意識状態がおかしい場合、けいれんがある場合はすぐに来院してください。

また、水分がまったく取れなくてぐったりしている場合もすぐに来院してください。

 

文責:宮内

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