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【65歳以上の方へ】健康寿命を延ばすために。今打つべき「5つのワクチン」と最新の肺炎球菌ワクチン事情(2026年版)

[2026.01.30]

皆様が健康寿命を伸ばすために何をされていますか?

よく健康寿命を伸ばすという点で下記の表のものが挙げられています。

カテゴリ 具体的なアクション なぜ必要なのか?(効果)

① 食事・栄養

(Diet)

たんぱく質をしっかり摂る

(肉・魚・卵・大豆製品)

加齢による筋肉量の減少(サルコペニア)を防ぎ、足腰の弱りを予防します。
 

減塩を心がける


(1日6g未満が目安)

高血圧を防ぎ、脳卒中や心臓病など、要介護の原因となる病気を予防します。

② 運動

(Exercise)

有酸素運動

(散歩・ウォーキング)

心肺機能を高め、血管を若々しく保ちます。「今より10分多く動く」から始めましょう。
 

筋力トレーニング

(スクワット・片足立ち)

転倒・骨折のリスクを減らします。特に太ももの筋肉は立ち上がるために重要です。

③ 社会参加

(Social)

人と話す・外出する

(趣味の集まり、ボランティア)

「人とのつながり」は運動と同じくらい重要です。孤立を防ぎ、認知症リスクを下げます。

④ お口の健康

(Oral care)

定期的な歯科検診

(オーラルフレイル予防)

「噛む力・飲み込む力」の維持は、誤嚥性肺炎を防ぎ、全身の栄養状態を保つ鍵です。

⑤ 医療・予防

(Medical)

健康診断・がん検診 生活習慣病やがんを早期発見し、重症化する前に治療します。
 

ワクチンの接種

(インフル・肺炎球菌・帯状疱疹)

感染症による重症化や、入院をきっかけとした体力低下(寝たきり)を防ぎます。

 

今回、この中の医療・予防のワクチンに関してお話ししていきたいと思います。

 

年齢を重ねると、どうしても免疫の力が少しずつ弱まり、若い頃なら軽い風邪で済んだものが、肺炎などの重い病気につながってしまうことがあります。

今日は、**「65歳以上の方が元気に過ごすために検討していただきたいワクチン」**についてお話しします。

特に「肺炎球菌ワクチン」については、**2026年4月から新しい推奨基準(プレベナー20やキャップバックスの使い分け)**が出てきますので、ぜひチェックしてください。

 

65歳以上の方に接種をおすすめする「5つのワクチン」

まずは全体像です。これらの病気は、かかると重症化したり、辛い後遺症が残ったりするリスクがありますが、ワクチンで防げる(あるいは軽く済ませる)ことができます。

ワクチン なぜ必要なの?(目的)
① インフルエンザ 毎年の流行に備え、肺炎などの合併症を防ぐため。
② 新型コロナ 重症化リスクが高い高齢者を守るため(年1回の定期接種)。
③ 肺炎球菌 日本人の死因上位である「肺炎」の最大の原因菌を防ぐため。
④ 帯状疱疹 激痛が長期間続く「帯状疱疹後神経痛」を防ぐため。
⑤ RSウイルス 意外と知られていませんが、高齢者の肺炎の重大な原因になるため。

 

 


【重要】肺炎球菌ワクチンの常識が変わります(2026年4月〜)

これまで肺炎球菌ワクチンといえば「ニューモバックス」が高齢者では主流のワクチンでしたが、新しいワクチンの登場により、2026年度(4月)からは選び方が変わります。

これまで打ったことがあるかどうかで、おすすめが変わります。

 

パターンA:65歳で「初めて」肺炎球菌ワクチンを打つ方

→ 2026年4月以降は「プレベナー20」が推奨されます。今後、キャップバックス接種も推奨される可能性高いです。

  • 理由: これまでのワクチン(ニューモバックス)よりもカバーする範囲が広く、1回打てば一生涯に近い免疫がつくと期待されています。

  • タイミング: 65歳の定期接種のタイミングなどで接種します。

 

パターンB:過去に「ニューモバックス」を打ったことがある方(現在70歳以上の方など)

→ 「キャップバックス」での追加接種がおすすめです。

  • 理由: 昔、65歳の時に「ニューモバックス」を打った方は、5年以上経過して免疫が下がっている可能性があります。

  • そこでおすすめなのが、最新の**「キャップバックス」**です。

  • キャップバックスの凄いところ: 小児には含まれないけれど**「大人の肺炎の原因になりやすい菌」**をピンポイントで予防できるように設計されています。過去のワクチンの隙間を埋め、より強力に肺炎を予防します。

 

 


その他のワクチンについても一言解説

④ 帯状疱疹ワクチン(シングリックス)

「子供の頃に水疱瘡にかかったことがある」という人は、体の中にウイルスが眠っています。免疫が落ちると暴れ出し、帯状疱疹となります。

特に50歳以上で発症率が上がり、80歳までに3人に1人がかかると言われています。

現在は、予防効果が90%以上と極めて高い**「シングリックス(不活化ワクチン)」**が主流です。少し副反応は出やすいですが、あの痛みを防げるメリットは大きいです。

⑤ RSウイルスワクチン(アレックスビーなど)

「赤ちゃんの病気」というイメージがあるRSウイルスですが、実は高齢者、特に喘息、COPD(肺気腫)、心臓病などの持病がある方にとっては、インフルエンザと同じくらい怖い肺炎の原因になります。60歳以上で持病がある方は、ぜひ接種を検討してください。


最後に

ワクチンは「転ばぬ先の杖」です。

「自分はどれを打てばいいの?」「過去に何を打ったか忘れてしまった」という方は、過去の接種済証をお持ちの上、お気軽にご相談ください。

患者さん一人ひとりの履歴や体調に合わせて、最適なスケジュールをご提案します。

 

文責:院長 宮内

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