夜中に足がつります。。なぜ??
よく外来の患者さんから、こんな質問を受けることが多いです。
簡単に原因なども考えてみたいと思います。
原因やリスクファクター
筋肉の疲労
論文によるとこれが最も多い原因と言われている。アスリートは通常の人より足のつりが多いです。また、日中に通して立ち仕事をしている人も筋肉の疲労をきたしやすいです。
日中に全く動かない
デスクワークなどで日中ずっと座っていて筋肉を全く使用しないこともリスクにつながっています。なので、そのような人は寝る前にストレッチなどをすることが重要です。
姿勢が悪い
座ったり、寝る時の姿勢によって足への血流の障害が起こります。例えば足を組んで寝たりする場合などです。
高齢
論文によると50歳以上の患者の33%以上に慢性の夜間の足のつりが生じます。
妊娠
妊娠中と足のつりの関連性があります。必要栄養量が増加するためか、妊娠中のホルモンの変化によるものが原因と考えられています。
薬の合併症
鉄の静脈投与、ナイキサン(NSAIDs)、テリパラチド、ラロキシフェン、COPD吸入薬(アルブテロール/イプラトロピウム)、エストロゲン、リリカ
基礎疾患によるリスク増加
心血管疾患、糖尿病、アルコール多飲、腎不全、肝不全、電解質異常、腰部脊柱管狭窄症、扁平足、甲状腺機能低下症、変形性関節症、神経損傷など
予防するにはどうしたらいいか?
適度な運動
寝る前に軽い運動をすることが予防につながります。
水をたくさん飲む
一日の中でしっかりと水を飲むことが、夜間のつりの防止につながります。
靴を変える
靴を変更することで足の負担が軽減され、つりの防止につながる可能性があります。
足がつることは夜に眠れなかったり、生活の質にも直結します。
つった際の漢方薬の処方や、基礎疾患が隠れている場合もありますので、お困りのことがあればぜひご相談して下さい。
文責:総合内科専門医 宮内