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尿検査で蛋白が出る原因とは?経過観察でよい場合と注意点

[2026.03.02]

尿検査で蛋白を指摘された理由や原因が気になる方へ

健診や検尿で「尿に蛋白が出ています」と言われると、「腎臓の病気ではないか」「すぐに受診が必要なのか」と不安になる方も少なくありません。

尿検査でみられる蛋白尿は、体調や一時的な状況によって現れることもあれば、経過をみながら注意深く確認したほうがよい場合もあります。

この記事では、
・尿検査で蛋白が出る主な原因
・経過観察でよい場合の目安
・腎臓内科を受診するタイミング
について、やさしく整理してご説明します。

 

尿検査でわかる「蛋白尿」とは

蛋白尿とは何か

蛋白尿とは、尿の中に本来はほとんど含まれないはずの蛋白が検出される状態を指します。

腎臓には、血液中の老廃物をこし取り、体に必要な成分を体内に保つ働きがあります。健康な状態では、この仕組みによって蛋白の多くは尿中に出ないよう調整されています。

しかし、体調不良や体への負担などによって腎臓の働きに一時的な変化が起こると、本来は体内に保たれる蛋白が尿中に混じることがあります。

 

蛋白尿は必ずしも腎臓の病気を意味するものではなく、一時的にみられる場合もあれば、繰り返し確認される場合には経過をみながら確認が必要となることもあります。

そのため、蛋白尿を指摘された際には、一度の結果だけで判断せず、再検査や経過を踏まえて考えることが大切とされています。

 

健診や検尿で指摘される理由

尿検査は、短時間で体の状態を確認できる検査のひとつです。健診や学校検尿、会社検診などで広く行われており、自覚症状がなくても異常のサインとして蛋白尿が見つかることがあります。

そのため「症状はないのに指摘された」というケースも少なくありません。

 

尿検査で蛋白が出る主な原因

一時的に蛋白が出ることがある原因

尿中の蛋白は、体の状態によって一時的に増えることがあります。これらの場合、再検査では正常に戻ることも多いとされています。

  • 発熱や風邪など体調不良のとき

  • 激しい運動の後

  • 水分摂取が少ない状態(脱水気味)

  • 強いストレスや疲労が続いているとき

このような場合は、体調が落ち着いた後に再検査を行い、経過を見ることがあります。

 

注意が必要な原因(腎臓の病気など)

一方で、蛋白尿が繰り返し見られる場合や、量が多い場合には、腎臓の病気が背景にある可能性も考えられます。
代表的なものとしては、慢性腎臓病(CKD)や糸球体の異常などが挙げられますが、詳しい判断には検査と診察が必要です。

次の表は、一時的な蛋白尿と注意が必要な蛋白尿の違いを、一般的な目安として整理したものです。

 

 一時的な蛋白尿と注意が必要な蛋白尿の違い(目安)

項目 一時的な場合 注意が必要な場合
きっかけ 発熱・運動・体調不良 特に思い当たる原因がない
持続性 一過性のことが多い 繰り返し指摘される
再検査 正常に戻ることが多い 蛋白が続くことがある
対応 経過観察 医療機関での相談を検討

※あくまで一般的な目安であり、最終的な判断は医師の診察が必要です。

 

経過観察でよい場合と、受診を考える目安

再検査で正常に戻るケース

健診で一度だけ蛋白尿を指摘され、その後の再検査で問題がなければ、経過観察とされることがあります。
このような場合でも、次回の健診で再度確認することが大切です。

 

腎臓内科での相談を考えたいケース

次のような場合は、腎臓内科で一度相談することが検討されます。

 

経過観察と受診を考える目安

状態 一般的な対応の目安
再検査で正常 経過観察
蛋白尿が続く 受診を検討
蛋白量が多い 受診を検討
血尿を伴う 受診を検討
腎臓病の指摘歴がある 受診を検討

不安が強い場合や判断に迷う場合は、早めに専門科へ相談することで安心につながることもあります。

 

腎臓内科ではどのような検査を行うのか

尿検査・血液検査でわかること

腎臓内科では、尿検査に加えて血液検査を行い、腎臓の働きを総合的に確認します。

 

主な検査項目とわかること

検査 内容の目安
尿検査 蛋白や血尿の有無
血清クレアチニン 腎臓の老廃物処理能力
eGFR 腎機能の目安となる数値

これらの結果を組み合わせて、現在の状態や経過観察の必要性を判断します。

 

必要に応じて行う追加検査

状況に応じて、超音波検査などの画像検査を行うこともあります。いずれも状態を詳しく知るための検査であり、必ず実施されるわけではありません。

 

健診で蛋白尿を指摘された方へ

放置せず、まず確認しておきたいポイント

蛋白尿を指摘された場合は、次の点を整理しておくと受診時に役立ちます。

受診前に整理しておくとよい情報

確認事項 内容
健診結果 指摘された時期・内容
過去の検尿 以前も蛋白尿があったか
体調 発熱・運動・体調不良の有無
症状 むくみ・倦怠感などの有無

 

受診時に伝えるとよい情報

医師には、健診結果だけでなく、生活状況や気になる症状も伝えるようにしましょう。小さな情報が判断の助けになることがあります。

 

江東区東陽・木場駅周辺で腎臓内科をお探しの方へ

当院腎臓内科での診療について

当院では、健診で蛋白尿を指摘された方や、腎臓の状態が気になる方のご相談を受け付けています。
必要に応じて検査を行い、一般的な医学的見解に基づいて経過観察や今後の対応をご説明します。

▶︎ 江東区東陽・木場駅周辺の腎臓内科診療について詳しくはこちら

 

初めて受診される方へ

初診時の流れや持ち物については、事前にご確認いただくと受診がスムーズです。

▶︎ 当院の初診の流れページへ

 

まとめ|尿検査で蛋白を指摘されたときに大切なこと

尿検査で蛋白が出た場合でも、すべてが病気につながるわけではありません。体調や生活状況によって一時的にみられることもあり、再検査で問題がないこともあります。

一方で、蛋白尿が続く場合や、血尿を伴う場合などは、腎臓の状態を一度きちんと確認しておくことが安心につながるとされています。

「今すぐ治療が必要なのか」「しばらく様子を見てよいのか」こうした判断は、検査結果や経過を踏まえて行うことが大切です。

健診結果について気になる点がある方や、受診のタイミングに迷っている方は、腎臓内科で相談することで、ご自身の状態を整理できる場合があります。

受診を迷われている方も、まずは相談目的での受診が可能です。健診結果について不安がある場合は、お一人で抱え込まず、必要に応じて当院にご相談ください。

記事執筆者

第二服部医院 院長 宮内 隆政

略歴

  • 平成21年 東邦大学医学部医学科 卒業
  • 平成21年〜 東邦大学医療センター佐倉病院
  • 平成23年〜 東邦大学医療センター 腎臓内科(都立墨東病院救急・救命センター、国立病院機構東京病院 呼吸器科で研修)
  • 平成24年〜 東京ベイ浦安市川医療センター 総合内科
  • 平成26年〜 東京ベイ浦安市川医療センター 腎臓・糖尿病内分泌科
  • 平成27年〜 聖路加国際病院 腎臓内科
  • 平成30年〜 Cedars Sinai Medical Center
  • 令和1年〜令和2年 ユアクリニック秋葉原
  • 令和1年〜 聖マリアンナ医科大学病院 腎臓高血圧内科 登録医

所属学会
日本内科学会、日本プライマリケア学会、日本腎臓学会、日本透析医学会、日本臨床腎移植学会、日本高血圧学会、外来小児科学会、米国内科学会、米国腎臓学会、国際腎臓学会

資格

  • 総合内科専門医
  • 腎臓専門医
  • 透析専門医
  • 日本プライマリケア学会認定医
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