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痛くない血尿は危険?男性・女性別の原因と受診の目安を解説

[2025.09.25]

その「痛くない血尿」、放置していませんか?

「尿の色が少し赤い気がするけど、痛みはないから大丈夫」
「健康診断で尿潜血を指摘されたけれど、自覚症状がないから様子見でいい」
――そんなふうに考えて、放置していませんか?

血尿には、痛みを伴うものと、全く痛みのないものがあります。特に注意すべきは、痛みのない血尿です。症状が乏しくても、重大な病気が進行していることがあります。この記事では、腎臓内科の視点から原因・リスク・受診の目安をわかりやすく解説します。

痛みのない血尿が危険と言われる理由

 
血尿は「腎臓〜尿道までのどこかで出血がある」サインです。膀胱炎などの感染症は痛みや頻尿で気づきやすい一方、膀胱がん・腎がん・慢性腎炎などは初期症状に乏しく、血尿だけが唯一のサインということがあります。
一度でも痛みのない肉眼的血尿が出たら、精密検査を強く検討してください。

放置した場合に起こり得ること

早期なら内視鏡で対応できる病気も、進行すると膀胱全摘など大きな治療が必要になることがあります。慢性腎炎を見逃すと、腎不全(透析・移植)に至るリスクが高まります。
「症状がない=安全」ではありません。

放置することで生じる健康への影響

痛みのない血尿を放置した場合、その原因となっている病気は着実に進行していきます。

例えば、膀胱がんが原因であった場合、早期に発見すれば内視鏡による体への負担が少ない治療で、良好な経過が期待できます。
しかし、進行してしまうと膀胱をすべて摘出するような大がかりな手術が必要になったり、他の臓器へ転移してしまったりするリスクが高まります。

血尿が起こる仕組み(尿の通り道と出血部位)

腎臓が血液をろ過 → 腎盂 → 尿管 → 膀胱に貯留 → 尿道から排出。
この経路(尿路)のどこかで出血すると尿に血が混じり、血尿になります。

主な原因

  • 腎臓の糸球体の炎症(腎炎:IgA腎症など)

  • 膀胱・腎臓・尿管の腫瘍(がん)

  • 尿路結石による粘膜損傷

  • ナットクラッカー症候群など血管由来の要因

ポイント

痛みのない血尿は、特に腎炎膀胱がんで起こりやすい傾向があります。

痛みのない血尿で疑われるおもな病気

  • 泌尿器系のがん:膀胱がん、腎がん、腎盂・尿管がん

  • 腎臓の病気:IgA腎症、慢性糸球体腎炎

  • 前立腺の病気:前立腺がん、前立腺肥大症

  • その他:ナットクラッカー症候群、結石初期など

男性と女性で異なる特徴

  • 男性:50歳以降は前立腺疾患の関与に注意。膀胱がんは男性に多い(喫煙はリスク)。

  • 女性:月経混入や運動で一過性に見えることもあるが、自己判断での放置は危険。月経期を避けて再検査を。

受診の目安

  • 一度でも目で見てわかる血尿が出た

  • 健康診断で尿潜血を繰り返し指摘された

  • 痛みがなくても不安が続く、または家族歴・喫煙歴がある

検査について

まずは負担の少ない検査から始めます。

腎臓内科では症状や健診結果に応じて、尿検査・血液検査をはじめ、レントゲン検査・心電図検査・超音波(エコー)検査・呼吸機能検査などを行います。必要に応じて基幹病院への紹介も可能です。

受診先の目安

まずは腎臓内科で腎疾患の可能性を評価し、所見に応じて泌尿器科と連携します。

江東区・木場駅周辺で「痛くない血尿」に不安がある方へ

当院(第二服部医院)では、腎臓内科の専門医が在籍し、尿検査・血液検査・腹部超音波を院内で迅速に実施します。必要時は地域の基幹病院・泌尿器科へ早期にご紹介します。
不安を抱え込まず、まずはご相談ください。

受診前のチェック(持参いただくとスムーズ)

  • 健康診断結果(尿潜血・蛋白尿の記録)

  • 常用薬の情報、お薬手帳

  • 症状が出た日や回数のメモ(写真があればなお良い)

診療予約はこちら

まとめ

  • 痛みのない血尿は要注意。がん・腎炎でも初期は無症状が多い

  • 一度でも肉眼的血尿を見たら、精査を急ぐ

  • 健診で尿潜血が続く場合も、放置しない

  • まずは腎臓内科で評価し、必要に応じて泌尿器科と連携

よくある質問(FAQ)

Q1. 痛くない血尿が1回だけ出ました。受診すべきですか?

A1.

受診をおすすめします。 1回でも肉眼的血尿があれば精査対象です。症状が無くても隠れた病気があることがあります。

Q2. 健診で尿潜血を指摘されました。放置しても大丈夫?

A2.

放置は推奨しません。 再検査で持続していれば、腎・尿路の精査が必要です。早期の確認が安心につながります。

Q3. まずは何科に行けば良いですか?

A3.

腎臓内科で腎疾患の可能性を評価し、所見に応じて泌尿器科と連携して検査を進めます。両科が連携できる体制が理想です。

Q4. 受診までに自分でできることは?

A4.

水分を適切にとる無理な運動は控える市販薬の自己判断を避ける。健診結果や症状の記録を持参してください。

 

記事執筆者

 

第二服部医院 院長 宮内 隆政

略歴

  • 平成21年 東邦大学医学部医学科 卒業
  • 平成21年〜 東邦大学医療センター佐倉病院
  • 平成23年〜 東邦大学医療センター 腎臓内科(都立墨東病院救急・救命センター、国立病院機構東京病院 呼吸器科で研修)
  • 平成24年〜 東京ベイ浦安市川医療センター 総合内科
  • 平成26年〜 東京ベイ浦安市川医療センター 腎臓・糖尿病内分泌科
  • 平成27年〜 聖路加国際病院 腎臓内科
  • 平成30年〜 Cedars Sinai Medical Center
  • 令和1年〜令和2年 ユアクリニック秋葉原
  • 令和1年〜 聖マリアンナ医科大学病院 腎臓高血圧内科 登録医

所属学会
日本内科学会、日本プライマリケア学会、日本腎臓学会、日本透析医学会、日本臨床腎移植学会、日本高血圧学会、外来小児科学会、米国内科学会、米国腎臓学会、国際腎臓学会

資格

  • 総合内科専門医
  • 腎臓専門医
  • 透析専門医
  • 日本プライマリケア学会認定医
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