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腎臓病の症状とは|初期症状・進行サインと受診の目安

[2026.01.09]

最近「腎臓病の症状」が気になっている方へ

健康診断を受けたら「腎臓の数値が少し高いと言われた」「尿検査で異常が出た」、また「最近むくみやすい気がする」など、腎臓病に関する不安を感じていませんか。

腎臓病は、初期には自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進行してしまうことが多い病気です。そのため、「症状がないから大丈夫」と放置してしまい、後になって腎機能の低下に気づくケースも少なくありません。

この記事では、腎臓病の症状について、初期症状と進行時のサイン、どのようなきっかけで見つかることが多いのか、そしてどのタイミングで受診すべきかを、チェックリストや表を交えながら分かりやすく解説します。健康診断で指摘を受けた方や、そのご家族にも役立つ内容ですので、ぜひ最後までお読みください。

 

腎臓病の症状とは?基本をわかりやすく解説

なぜ腎臓病は症状が出にくいのか

腎臓は、血液をろ過して老廃物や余分な水分を尿として排出するほか、水分や電解質のバランスを保ち、血圧の調節にも関わる重要な臓器です。

一方で腎臓は予備能力が高く、機能がある程度低下するまで体に大きな変化が現れにくいという特徴があります。厚生労働省によると、慢性腎臓病(CKD)は初期には自覚症状が乏しく、検査で初めて異常が見つかることが多いとされています。

そのため、腎臓病は症状そのものよりも、検査結果をきっかけに見つかるケースが少なくありません。

実際に医療機関では、次のようなタイミングで腎臓病が疑われることがよくあります。

腎臓病が見つかる主なきっかけ

発見のきっかけ 内容
健康診断 尿たんぱく・血尿・クレアチニン異常
定期検査 eGFRの低下
他疾患の通院中 高血圧・糖尿病の管理中

症状がないからといって、必ずしも腎臓に異常がないとは限らない点が、腎臓病の大きな特徴です。

 

腎臓病でみられる主な症状の例

腎臓病では、進行の程度や原因によって現れる症状が異なります。代表的な症状には、次のようなものがあります。

 

  • 尿の変化(尿が泡立つ、血尿、尿の回数が増える・減る)

  • むくみ(顔、まぶた、足首、ふくらはぎなど)

  • だるさ・疲れやすさ(倦怠感)

  • 食欲不振・吐き気

  • 皮膚のかゆみ

  • 息切れ・動悸(貧血が関係する場合があります)

  • 夜間頻尿(夜中に何度もトイレに行く)

 

腎臓の機能が低下すると、体内の老廃物や水分の調整がうまくいかなくなり、全身に上記のようなさまざまな影響が現れます。腎臓病は腎臓だけの問題ではなく、全身の健康に関わる病気であることを理解しておくことが大切です。

またこれらの症状は、腎臓病以外の原因でも起こることがありますが、複数の症状が続く場合や、健康診断で異常を指摘されている場合は、早めに医療機関での検査をおすすめします。

 

腎臓病の初期症状と進行サイン

初期にみられる腎臓病の症状【セルフチェック】

腎臓病の初期には、強い痛みや分かりやすい不調が出にくいため、日常の中の小さな変化に気づくことが重要です。

そこで、腎臓病の初期にみられることがある症状をセルフチェック形式でまとめました。

□ 尿が泡立ちやすい
□ 健康診断で尿たんぱく・血尿を指摘された
□ 夕方になると足首やふくらはぎがむくむ
□ 以前より疲れやすくなった
□ 夜間にトイレへ行く回数が増えた

これらの項目のうち一つでも当てはまる場合、腎臓病の初期サインである可能性があります。

しかしこれらの症状は他の原因によっても起こり得るため、気になる場合は自己判断せず、尿検査や血液検査で確認することが大切です。

受診先に迷う場合は、腎臓内科または内科で相談するとよいでしょう。

 

▶︎ 当院の腎臓内科(腎臓病・CKD)のご案内

 

進行すると現れる腎臓病の症状

初期には気づきにくかった腎臓病も、進行すると全身に症状が現れてきます。なぜその症状が起こるのかを理解するため、進行時にみられやすい症状と主な理由を整理しました。

症状 起こる理由
全身のむくみ 余分な水分を排出できない
尿量の減少(※水分量や薬の影響で変わることがあります) 腎臓のろ過機能低下
息切れ・動悸 貧血や体液バランスの乱れ
食欲不振・吐き気 老廃物の体内蓄積
皮膚のかゆみ 代謝異常

日本腎臓学会によると、これらの症状が現れる場合、腎機能の低下が進行している可能性があるため、早めに医療機関を受診することが重要とされています。

 

腎臓病の進行を抑えるための考え方

腎臓病が進行する仕組み

腎臓病の進行は、次のような流れで起こります。

  • 腎機能の低下
  • 老廃物の体内蓄積
  • 腎臓へのさらなる負担

この悪循環が続くと、むくみや息切れなどの症状が出やすくなるため、早期の検査と継続的な管理が大切です。

 

国内外ガイドラインが示す重要なポイント

日本腎臓学会やWHOによると、腎臓病の管理では以下の点が重要とされています。

推奨項目 内容
定期検査 尿検査・血液検査を継続
指標 クレアチニン・eGFRによる評価
早期介入 生活管理と医療フォローの併用

これらは、腎臓病の進行を抑え、将来の合併症を防ぐための基本的な考え方です。

 

腎臓病の治療と医療機関で行う検査

主な検査内容と治療の考え方

腎臓病が疑われる場合、医療機関では複数の検査を組み合わせて腎臓の状態を評価します。
検査の目的や分かることを把握しておくと、健診結果や医師の説明も理解しやすくなります。

腎臓病の評価に用いられる主な検査は、以下の通りです。

検査の種類 検査内容 分かること
尿検査 尿たんぱく・尿潜血 腎臓のろ過機能の異常
血液検査 クレアチニン・eGFR 腎機能の低下の程度
超音波検査(腎エコー) 腎臓の形・大きさ 慢性的な変化や構造異常

日本腎臓学会によると、これらの検査を総合的に評価することで、腎臓病の進行度や原因を判断するとされています。
1つの数値だけで判断するのではなく、経時的な変化を確認することが重要です。

治療については、検査結果や進行度に応じて、薬物療法、食事指導、定期的な経過観察などを組み合わせて行います。自己判断での治療や生活制限は避け、医師と相談しながら継続的に管理することが大切です。

 

eGFR・クレアチニンとは?健診でよく指摘される腎臓の数値

健康診断で「クレアチニンが高い」「eGFRが低い」と指摘され、不安を感じた方も多いのではないでしょうか。
これらは、腎臓の働きを評価するために重要な血液検査の数値です。

クレアチニン

クレアチニンとは、筋肉の代謝によって体内で自然に作られる老廃物で、通常は腎臓でろ過され尿として排出されます。
このクレアチニンの値が高くなると、腎臓のろ過機能が低下している可能性が考えられます。

eGFR

eGFR(推算糸球体ろ過量)とは、クレアチニンの値や年齢・性別などをもとに算出される数値で、腎臓がどの程度血液をきれいにできているかを示す指標です。
eGFRの数値が低いほど、腎機能が低下している状態を意味します。

厚生労働省や日本腎臓学会によると、慢性腎臓病(CKD)は、腎臓の障害(たとえば尿たんぱくなど)や腎機能低下(eGFRの低下)が3か月以上続く状態とされています。目安として、eGFRが60未満の状態が3か月以上持続する場合は、慢性腎臓病が疑われます。

数値に不安がある場合は、早めに医療機関で詳しい検査や相談を行うことが大切です。

 

▶︎ 慢性腎臓病(CKD)の症状を詳しく見る(症状ページへ)

 

どのタイミングで受診すべき?【受診の目安】

「この程度で病院に行っていいのだろうか」と迷う方も少なくありません。

そこで、一般的に考えられる症状と受診の目安をまとめました。

状況 受診の目安
健康診断で腎臓の数値異常 早めに受診
むくみ・尿の異常が続く できるだけ早く
高血圧・糖尿病がある 定期的な検査が必要

厚生労働省も、腎臓病は早期発見と継続的なフォローが重要としています。

 

江東区東陽・木場駅周辺で腎臓病の症状に不安がある方へ

腎臓病は、早期に異常を見つけて継続的に管理することで、進行を抑えることが期待できるとされています。江東区東陽・木場駅周辺で、健康診断後の腎臓の数値が気になる方、むくみや尿の変化が続いている方、腎臓病について専門的に相談したい方は、第二服部医院までご相談ください。

当院では、地域に根ざした医療機関として、腎臓内科・内科での診察、健康診断結果のフォロー、継続的な腎臓病管理を行っています。

▶︎ 当院の腎臓内科のご案内
▶︎ 初診の流れ・予約方法について

 

まとめ|腎臓病の症状は「早めの気づき」が大切です

腎臓病は初期症状が分かりにくい一方で、健診異常や軽い体調変化が重要なサインとなる病気です。日本腎臓学会や厚生労働省によると、早めの受診と継続的な管理が、腎臓病の進行予防につながるとされています。

少しでも不安がある場合は、「念のため」の段階でも構いません。早めの医療機関へ相談が、将来の健康を守る第一歩となりますので、お気軽にご来院ください。

記事執筆者

第二服部医院 院長 宮内 隆政

略歴

  • 平成21年 東邦大学医学部医学科 卒業
  • 平成21年〜 東邦大学医療センター佐倉病院
  • 平成23年〜 東邦大学医療センター 腎臓内科(都立墨東病院救急・救命センター、国立病院機構東京病院 呼吸器科で研修)
  • 平成24年〜 東京ベイ浦安市川医療センター 総合内科
  • 平成26年〜 東京ベイ浦安市川医療センター 腎臓・糖尿病内分泌科
  • 平成27年〜 聖路加国際病院 腎臓内科
  • 平成30年〜 Cedars Sinai Medical Center
  • 令和1年〜令和2年 ユアクリニック秋葉原
  • 令和1年〜 聖マリアンナ医科大学病院 腎臓高血圧内科 登録医

所属学会
日本内科学会、日本プライマリケア学会、日本腎臓学会、日本透析医学会、日本臨床腎移植学会、日本高血圧学会、外来小児科学会、米国内科学会、米国腎臓学会、国際腎臓学会

資格

  • 総合内科専門医
  • 腎臓専門医
  • 透析専門医
  • 日本プライマリケア学会認定医
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