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花粉症の薬が効かない?重症向け注射治療「ゾレア」の特徴と費用

[2026.04.07]

毎年春になるとやってくる、つらいスギ花粉症。「毎日薬を飲んでいるのに鼻水が止まらない」「目がかゆくて仕事や勉強に集中できない」「息苦しくて夜もぐっすり眠れない」と、一人で悩んでいませんか?

複数のお薬や点鼻薬・点眼薬を試しても十分な効果が感じられず、花粉が飛散する数ヶ月間をただじっと耐え忍んでいる方も少なくありません。

そのような「重症・最重症」のスギ花粉症でお悩みの方へ、当院(第二服部医院)では、保険適用の注射治療である「ゾレア(一般名:オマリズマブ)」という選択肢をご提案しています。

この記事では、注射薬ゾレアの特徴や効果のメカニズム、気になる適応基準と治療費用、そして当院での受診の流れについて、分かりやすく丁寧に解説いたします。

毎年つらいスギ花粉症…「薬が効かない」と悩んでいませんか?

薬を飲んでも鼻水や目のかゆみが止まらない「重症・最重症」とは

スギ花粉症の症状の強さは、患者様によって大きく異なります。一般的な抗ヒスタミン薬(飲み薬)やステロイド点鼻薬を使用しても、1日に何度も鼻をかまなければならなかったり、強い目のかゆみや充血が続いたりする状態は、「重症」または「最重症」に分類される可能性があります。

「花粉症は誰もがなるものだから、我慢するしかない」と思い込んでしまう方もいらっしゃいますが、医学的な観点からは、既存の治療で抑えきれない強い症状に対しては、次のステップの治療を検討するサインと言えます。

日常生活や仕事・勉強への影響を我慢していませんか?

重症の花粉症は、単なる「くしゃみ・鼻水」にとどまりません。

  • 鼻づまりで夜眠れず、日中ずっと体がだるい

  • 集中力が低下し、仕事のパフォーマンスやテストの点数に影響が出る

  • 薬の副作用で強い眠気を感じてしまう

  • ティッシュが手放せず、外出や人と会うのが億劫になる

このように、患者様の生活の質(QOL)を大きく低下させてしまいます。私たちは、このようなつらい症状でお困りの方の日常生活を少しでも取り戻すお手伝いがしたいと考えています。

重症花粉症の新しい選択肢、注射治療「ゾレア(オマリズマブ)」

ゾレアとはどのようなお薬?(効果とメカニズム)

ゾレア(オマリズマブ)は、もともと気管支喘息や特発性慢性のじんましんなどの治療に使われてきたお薬ですが、2019年末から「季節性アレルギー性鼻炎(スギ花粉症)」に対しても保険適用となりました。

一般的な花粉症の飲み薬は、体内で作られたアレルギー原因物質(ヒスタミンなど)の働きをブロックすることで症状を和らげます。一方、ゾレアは「IgE(アイジーイー)抗体」という、アレルギー反応の根本的な引き金となる物質そのものに直接結合し、その働きを元から抑え込むという特徴があります。

アレルギーの反応経路をより上流でせき止めるため、既存の飲み薬では効果が不十分だった重症の患者様に対して、優れた症状改善効果が期待できます。(※花粉症を完全に治癒させる根治療法ではなく、症状を強力に抑える対症療法となります)

ゾレア治療のメリットと、知っておきたい注意点

【メリット】

  • 高い有効性:従来の治療で抑えきれなかった強い症状(鼻水、鼻づまり、目のかゆみなど)を和らげることが期待できます。

  • 生活の質の向上:症状が軽減することで、睡眠不足や集中力低下の改善につながりやすくなります。

【注意点(副作用等について)】

  • 副作用:注射した部分の赤み、腫れ、痛みが生じることがあります。また、極めてまれではありますが、アナフィラキシー(重篤なアレルギー反応)が起こる可能性が報告されています。そのため、注射後は院内でしばらく様子を見させていただきます。

  • 根治療法ではない:効果は投与期間中に限られます。スギ花粉の飛散が終われば投与も終了となります。

ゾレア注射を受けるための「適応条件」と「費用」の目安

ゾレアは、すべての方にすぐに投与できるわけではありません。安全性と適切な効果を確保するため、国の定めた以下の条件を満たす方が対象となります。

ゾレア治療の対象となる方

  1. 年齢:12歳以上の方

  2. 体重とIgE値:事前の血液検査で、スギ花粉に対する特異的IgE抗体が陽性であり、かつ体重と血清総IgE値が、ゾレアの投与基準の範囲内であること。

  3. 症状の重症度:重症または最重症のスギ花粉症であること。

  4. 既存治療歴:過去に抗ヒスタミン薬などの一般的な花粉症治療を一定期間行っても、十分な効果が得られなかったこと。(※今シーズンも、まずは通常の治療を1週間以上行う必要があります)

気になる治療費用・保険適用時の自己負担額

ゾレアの薬剤費および投与量と費用は、患者様の「体重」「事前の血液検査でわかる血清総IgE値」の組み合わせによって個別に決まります。そのため、患者様によって1回あたりの注射費用や、2週間ごと・4週間ごとといった投与間隔が異なります。

【表1:投与量決定表】 ご自身の「体重(kg)」と「血清総IgE値(IU/mL)」の交わるセルをご確認ください。そこに記載されている数値(mg)が1回あたりの投与量、期間(2週間または4週間)が投与間隔です。看護師のイラストが指し示している例も参考にしてください。

【表2:治療費用の目安】 表1で確認した「1回あたりの投与量」を基に、この表をご確認ください。3割負担の場合の薬剤費の目安、および診察・検査費などを含むトータル費用の目安を示しています。

(例:投与量が150mgの場合、トータルの費用目安は約10,000〜11,000円です。※診察・検査内容は個人の状態により異なるため、あくまで目安です。)

 

保険適用(3割負担)の場合、1ヶ月あたりの薬剤費の自己負担額の目安は、約4,500円〜約70,000円と幅があります。(※別途、診察料や検査料、処方箋料などがかかります)

【重要なお知らせ】 ※1ヶ月の医療費が高額になった場合は「高額療養費制度」の対象となることがあります。また、年間を通じての「医療費控除」の対象にもなりますので、領収書は大切に保管してください。

ご自身の具体的な費用目安については、初回受診時の血液検査の結果をもとに、医師からしっかりとご説明・ご相談させていただきますのでご安心ください。

第二服部医院(木場・東陽町)でのゾレア治療の流れ

当院でのゾレア治療は、安全第一で以下のステップに沿って進めます。

【※ご来院前にお読みください】 事前の血液検査と、既存治療の効果判定が必要なため、初診当日にゾレアを注射することはできません。あらかじめご了承ください。

初診(アレルギー検査・診察)から注射当日までのステップ

  • STEP1:初診・ご相談 まずは通常の花粉症治療(内服薬や点鼻薬など)を開始し、症状の経過を診ます。すでに他院でお薬を飲まれている方は、お薬手帳をご持参ください。

  • STEP2:血液検査 1週間以上お薬を使用しても症状が重い場合、ゾレアの適応を確認するための血液検査(スギ花粉IgE抗体や総IgE値の測定)を行います。

  • STEP3:結果のご説明と治療方針の決定 検査結果が判明次第、ゾレアの適応となるか、必要な投与量や頻度、具体的な費用をお伝えします。患者様にご納得いただいた上で治療を決定します。

  • STEP4:ゾレア注射の実施 クリニックにて後日注射を行います。安全確認のため、注射後しばらくは院内で待機していただきます。以降は、花粉シーズン中に決められた間隔(2週間または4週間ごと)で投与を継続します。

ゾレアに関するよくあるご質問

Q. ゾレアを打てば、いつもの花粉症の薬は飲まなくていいですか? A. いいえ、ゾレアは従来の飲み薬や点鼻薬と併用して使用するお薬です。ベースとなるお薬を継続しながらゾレアを追加することで、症状を強力に抑え込みます。

Q. スギ花粉以外の花粉症(ヒノキやブタクサなど)にも効きますか? A. 現在、季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)としてゾレアが保険適用となっているのは「スギ花粉」のみです。

つらい花粉症を一人で我慢せず、お気軽にご相談ください

木場駅から徒歩3分・第二服部医院のご案内

当院は、東京メトロ東西線「木場駅」から徒歩3分、東陽町エリアからもアクセスしやすい場所にございます。内科・小児科・アレルギー疾患など、地域の皆様の健康を総合的にサポートするクリニックです。

毎年スギ花粉症の重い症状でお悩みの方、お薬の効果が感じられず日々の生活に支障が出ている方は、ぜひ一度ご相談ください。患者様お一人おひとりのライフスタイルやご希望に寄り添い、最適な治療法をご提案いたします。

ご予約はこちらから

待ち時間を減らし、スムーズに受診していただくためにWEB予約をご利用いただけます。 (初診の方もご予約可能です)

記事執筆者

第二服部医院 院長 宮内 隆政

参考文献・出典

  • 日本アレルギー学会「鼻アレルギー診療ガイドライン」

  • ノバルティスファーマ株式会社「ゾレア皮下注」添付文書・患者様向け情報

  • 厚生労働省「花粉症特集」

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