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院長ブログ

2022年米国糖尿病学会からみる糖尿病の内服治療(2022.04.11更新)

今回、2型糖尿病の薬物療法について米国糖尿病学会(ADA : American Diabetes Association)が2022m年に報告されたものを簡単に見ていきたいと思います。

ADA websites deliver increased revenue - Highwire Press

 

患者さんは、糖尿病と診断された時に治療を自分で決めることは少ないかと思います。今回の簡単な記事を見てこんな治療があるんだなと、少しでも理解していただけるとありがたいです。

今回の報告からわかること

今回、ADAの報告を見ると、しっかりと患者さんの合併症や様々な要因を把握しての治療がさらに重要であることがわかります。

今までは、安価であり、血糖効果作用の他にがんや認知症の予防などに有用なメトホルミン製剤の使用が第一選択とされていた。

何が変わったの?

今回の表を見ると、「FIRST-LINE THERAPY」の次に来るものは,動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)合併あるいは高リスク状態,心不全(HF),慢性腎臓病(CKD)の有無になっています。

これらがあれば,GLP-1受容体作動薬あるいはSGLT2阻害薬が,HbA1cやメトホルミン使用の有無にかかわらず推奨されています。

ここで、わかるようにしっかりと初期においても患者さんの評価を行うことが非常に重要であることがわかります。

 

薬剤推奨の変更に関しては、他薬剤の様々なエビデンスが積み重なってきたことによるものだと思います。本当に色々なstudyが出てきております。

Standards of Medical Care in Diabetes─2022 」におけるメトホルミンの位置づけの変化を読み解く|Web医事新報|日本医事新報社

 

ちなみに動脈硬化性心血管疾患リスクはどのようにしてわかるの?

動脈硬化性心血管疾患リスクは計算で求めることが可能です。

ASCVD計算ツール

 

現在の治療は結局どうしていくの?

基本的には、メトホルミン製剤が成人の2型糖尿病治療で中心と考えます。

ASCVDあるいはその高リスク,HF,CKDの合併に関しては,GLP-1受容体作動薬あるいはSGLT2阻害薬の重要性が増していることがわかります。

このGLP-1受容体作動薬あるいはSGLT2阻害薬に関しては、体重減少も非常に期待できるということが利点です。しかし、薬価が高いので患者さんの費用負担を強いることになってしまうことが欠点ではあります。

 

 

当院でも、患者さんが糖尿病と診断された際にやはり色々な合併症を持っている場合も多く、一つずつ解決できたらと思っています。

内服薬も非常に発達しています。患者さんが、糖尿病からの様々な合併症に悩むことなく、人生を楽しく過ごしてもらいたいというのが、願いです。

 

文責:総合内科専門医 宮内

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