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花粉症の症状が出てきました・・

[2022.03.05]

このような相談を最近はよく聞きます。

3月に入り、本格的に花粉の飛散が始まっているようです。

当院でも花粉症の治療は対応しております。以前に記事にしております。

花粉症について

 

治療に関しては、ガイドラインのリンクを貼っておきます。

基本的には
鼻水・鼻詰まりに対しての点鼻ステロイド投与(フルナーゼ®、ナゾネックス®、アラミスト®、エリザス®など)が推奨されています。

花粉症の薬 | さいとう内科・循環器クリニック

 

・また、抗ヒスタミン薬の投与も推奨されています。患者さんの症状や眠くなりにくさなども相談しながら決定しています。

花粉症の薬で眠くなる | ブログ|辻堂たいへいだい耳鼻咽喉科|神奈川県藤沢市

*花粉症治療における注意

抗ヒスタミン薬や点鼻薬ステロイドなどを用いても症状の改善が乏しい患者さんもいらっしゃります。その場合に、毎日のステロイド内服治療や1回の点滴で今年の花粉症が乗り切れますと謳っている施設があります。

ステロイドの内服治療に関しては、1週間など短期的に使用する場合であればいいのですが、長期的に内服されているケースもあり、患者さんがわかっていないケースもあります(セレスタミンなどが漫然と投薬されているケースもあります)。

点滴治療に関しては、ステロイド筋注(ケナコルト®など)やヒスタミン加ヒト免疫グロブリン(ヒスタグロビン®)を使用している施設が一部あります。

ステロイド筋注は、一回注射すると1-3ヶ月程度効果が持続するとされ、「注射1本で薬が要らなくなる」花粉症治療として宣伝されています。非常に魅力的な治療に思われますが、注射部位の皮膚陥没、重篤な感染症リスク増加、糖尿病・高血圧の悪化、満月様顔貌(顔がパンパンになる)、白内障・緑内障の悪化、生理不順など危険な副作用が多数あります。ステロイドの長期内服も同様です。厚労省、日本耳鼻咽喉科学会、日本アレルギー学会が非推奨としているリスクの高い治療ですので注意してください。

 

重症な花粉症治療に関しては、花粉症の飛散時期であればゾレアの治療はおすすめです。また、飛散していない時期に関しては、舌下免疫療法をおすすめしております。

 

当院では、今後ゾレア使用を検討しております。こちらに製薬会社の情報なども記載しておきます。

ゾレアは、

①対象は12歳以上で、4週間ごと(又は2週間ごと)に注射します(2-5月に行います)。

②従来の治療法(抗ヒスタミン薬など)で1週間以上治療し、コントロール不良な方が対象となります。

③治療の前に、測定していないケースでは総IgE値とスギ特異的IgE値を測定する必要があります。(直近の総IgE値と体重で投与量が決まります。総IgE値が異常高値の場合や、スギ特異的IgE値がClass 2以下の場合は適応となりません)

④3割負担で、4444円〜69953円/月かかります。(総IgE値と体重により投与量がかわります)

⑤効果はそのシーズン限りとなります。

 

花粉症も症状がひどい場合などは、お気軽にご相談ください。

 

文責:総合内科専門医 宮内

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