自分にとって、家族にとっての禁煙
日本では、令和2年から健康増進法の一部が改定され、受動喫煙防止対策が非常に進んできています。厚生労働省でも、受動喫煙に対してホームページを作成し啓蒙しています。
まず、この受動喫煙に関してですが大人にとっても重要ですが、家族内の特に子供にとって悪影響をもたらす可能性が示唆されています。
たばこの煙に晒されることで、乳幼児突然死症候群、喘息の発症や重症化、呼吸機能低下、中耳炎など、虫歯の増加、学童期の咳や息切れ増加につながることがわかっています。
たとえ、ベランダで吸うだけでも子供のためにぜひ控えていただけたらと思います。
吸っている本人にとっても悪性腫瘍のリスク、心血管疾患、脳疾患発症のリスク、慢性閉塞性肺疾患(COPD)のリスク、生活習慣病のリスクになります。下は男性喫煙者の悪性腫瘍のがんリスクになります。
ただ、喫煙をするのにも理由はあると思います。コミュニケーションの点で必要であったり、イライラが若干おさまる可能性が理由の一端としてあげられるのでしょうか?
自分の健康や家族の健康を考えてなるべく禁煙することを勧めたいと思っています。
記事を書いている現時点では、禁煙外来で用いられるチャンピックスの入手はかなり困難になっています。しかし、禁煙のアプリケーションも登場しており、今後もさまざまな方法が出てくる可能性が高いです。
まだ、当院では禁煙外来は設置していませんが、今後検討していこうと考えています。なるべく、大人の病気を起こさない、また、子供の健康を守ることが重要であると考えます。僕たちにもぜひ協力させてください。