尿酸が高いのを治療しませんか?新規治療薬も交えて。
[2021.12.28]
高尿酸血症の弊害
高尿酸血症の項目にも記載しているように尿酸値が高いことで様々なことが生じてきます。
一番認知されているのは、痛風発作で流石に痛くなるので受診されますが、高尿酸血症では自覚症状がなくても油断は禁物であることが言われいています。
内科の慢性疾患は、現時点での症状の改善というよりは将来の疾患の予防になります。
尿酸が上がる原因として
高尿酸血症の病型は尿酸排泄低下型が約6割、腎負荷型が約1割、混合型が約3割と言われています。
尿酸排泄低下型が多いというところに視点を向けて
現在、尿酸排泄低下型が多いということで、ドヌラチド(ユリス®︎)が2020年から使用が開始できるようになっています。 ドヌラチドは、尿細管でURAT1を介した尿酸の再吸収を選択的に阻害する選択的尿酸再吸収阻害薬(SURI)です。
この薬は、2020年に日本で承認されて、その後海外へと発信している薬剤になります。
世界的な推奨としては、尿酸産生抑制薬を優先的に使用することとなっていますが、今後の臨床や日本でのデータでも変化してくる可能性はあるのかなと思っています。
当院でも、各種類の尿酸効果薬を使用して治療を行なっています。
高尿酸血症は症状がないことも多いですが、一度健康診断などで指摘されたら、ぜひご相談いただければと思います。
文責;総合内科専門医 宮内