HPVワクチンのすすめ(定期接種、9価ワクチン)
以前にもブログで書かせていただきましたが、HPVワクチンの接種は病気にならないために重要な予防接種です。
まず、今回HPVワクチンに関して話していきたいと思います。
安全性
HPVワクチンの印象で、2013年に報道された副反応の点が頭をよぎることがあるかと思います。しかし、その後さまざまな研究によって、HPVワクチンが特別に重い副反応を起こしやすいわけではないということがわかっています(Cochrane Database、JAMA)。
接種対象
定期予防接種(決められた年齢の方であれば、自治体からの補助で無料で受けられる)は「小6〜高1の女の子」です。
定期予防接種で受けられるのは、2価と4価のワクチンになります。
対象年齢を過ぎた後でも接種による効果はあることがわかっています。
〜価のワクチン
〜価と言われてもピンとこないかもしれません。価というのは何種類のHPV(ヒトパピローマウイルス)の型の感染を予防できるかという意味になります。
・2価:HPV16, 18 (子宮頸がんの最もハイリスクな型を予防:子宮頸がんの6~7割を予防可能)
・4価:HPV6, 11, 16, 18 (尖圭コンジローマの原因となるHPV6, 11も予防)
・9価:HPV6, 11, 16, 18, 31, 33, 45, 52, 58 (子宮頸がんの原因となるHPV型をさらに5種類予防:子宮頸がんの9割を抑えることが可能)
になります。
9価の予防接種を待った方がいい?
9価のワクチンの方がハイリスクHPV感染を予防することができますが、日本では、まだ定期予防接種には入っていません。
このワクチンが定期接種になるまで待つ方がいいのかに関しては、いつ定期接種に組み込まれるかはわからないため、無料で定期接種を受けられる場合には、まずは2価か4価のワクチン接種をお勧めしています。
もし、9価の予防接種を現時点では、自費にはなりますが当院でも受けることは可能ですので、ご希望があれば問い合わせください。
コロナワクチンを受けた後に打ちたいんですが?
現在、コロナワクチンを打った後に接種を考えている方も多いと思います。
コロナワクチンとは同時接種はできません。コロナワクチンと他の予防接種は2週間間隔を開ける必要があります(厚労省 新型コロナQ&A)。
なので、HPVワクチン接種は6ヶ月かかるので、高校1年生の9月までにHPVワクチン接種ができるように相談していきましょう。ぜひ、このスケジュールなども相談ください。
文責:宮内隆政(総合内科専門医)