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2025年度コロナワクチンの種類について

[2025.09.18]

2025年秋にわが国で使用されるコロナワクチンをまとめてみました。

当院では、基本的にphizer社のワクチンを行なっておりますが、各種ワクチンの特徴を見てご希望があればご相談ください。

ただ、ダイチロナ、コスタイベ、ヌバキソビットは2人分のワクチンになるので、2名単位でご相談いただけると幸いです。

6ヶ月から4歳にはスパイクバックス、5歳から11歳にはコミナティ、スパイクバックスは接種可能です。

 

商品名 製薬会社 ワクチンの製法 対象年齢・規格 対応株(2025/2026)
コミナティ ファイザー mRNAワクチン

6ヶ月~4歳:3人用

5〜11歳:1人用

12歳以上:1人用

LP.8.1/JN.1
スパイクバックス モデルナ

6ヶ月~11歳:1人用

12歳以上:1人用

LP.8.1
ダイチロナ 第一三共(国産)

2人分(1.2mL)

5歳~11歳:0.2ml

12歳以上:0.6ml

XEC
コスタイベ
Meiji Seika
ファルマ(国産)

自己複製型mRNAワクチン

(レプリコンワクチン)

2人分

18歳以上

 

XEC
ヌバキソビッド 武田(国産)

組み換え蛋白ワクチン

(不活化ワクチン)

2人分

6歳以上〜

0.5mL

6歳〜11歳:初回免疫の場合は0.5mlで3週間で2回目

LP.8.1

 

各ワクチンのまとめたものが上記表になります。

特徴を少し記載します。

*コミナティ:最近わが国でも流行しているニンバス(NB.1.8.1)にも高い中和抗体の誘導を示しています。感染予防効果持続は5ヶ月で欧米では年2回接種が推奨されています。

 

*スパイクバック:コミナティとほぼ同等の性能を持っています。

 

*ダイチロナ:国産初のmRNAワクチン。去年から今年春にかけて流行したXEC株で製造。ニンバス(NB.1.8.1)にも高い中和抗体の誘導を示しています。

 

*コスタイベ:最新のmRNAワクチンです。レプリカーゼという酵素によって接種したmRNAが体内で増幅し、長期的に中和抗体が維持される特徴があります。去年から今年春にかけて流行したXEC株で製造されています。

 

*ヌバキソビット:mRNAワクチン開発前の製造原理で作成された不活化ワクチンです。1年中和抗体が持続した報告もあり、またmRNAワクチンに比べて注射部位疼痛が軽く副反応が軽いコロナワクチンとしても評価されています。今年はLP8.1株で生成されています。

 

下記はコロナワクチンの変異の表になります。コロナワクチンも変異を繰り返しています。

 

新型コロナウイルスの変異株と最近の動向

phizerサイトより引用

2025年で流行しているのがニンバス(NB.1.8.1)で、これはオミクロン変異株の子孫であり、特に2024年冬に感染拡大で優勢となったJN.1系統から派生した組み換えウイルスです。

ニンバスは重症化はしにくいと言われておりますが、コロナ感染後に後遺症などもあることがあり、罹患しないに越したことはないです。その点で、コロナワクチンに関しては非常に有用な予防になると考えます。

 

コロナワクチンの助成が来ている方や、ワクチン接種をしたい方の一助になれば幸いです。

 

文責:総合内科専門医 宮内

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