慢性腎不全の症状・治療・食事療法|江東区東陽町・木場で腎臓内科を探すなら
慢性腎不全とは?
腎臓は、体内の老廃物を尿として排出し、水分や電解質のバランスを保つ重要な臓器です。慢性腎不全とは、腎臓の働きが徐々に低下し、数か月から数年かけて腎機能が回復不能なほど障害される状態を指します。進行すると体に老廃物が蓄積し、透析や腎移植が必要になることもあります。
慢性腎不全の原因には、糖尿病や高血圧、慢性糸球体腎炎などがあります。これらの基礎疾患を持つ方は、定期的な腎機能チェックが大切です。
慢性腎不全の症状
初期症状
慢性腎不全は初期には自覚症状が乏しく、健康診断や血液検査で偶然発見されるケースも少なくありません。代表的な症状としては、
-
倦怠感や疲れやすさ
-
顔や手足のむくみ
-
尿の回数や量の変化 があります。
進行すると現れる症状
腎機能が低下すると、
-
貧血
-
吐き気や食欲低下
-
高血圧
-
息切れや呼吸困難
-
皮膚のかゆみ などが現れます。
慢性腎不全の治療方法
慢性腎不全の治療は、進行の段階によって異なります。基本は「腎臓に負担をかけない生活」を続け、進行を遅らせることです。
薬物療法
慢性腎不全では、高血圧や糖尿病などの合併症をしっかり治療することが腎臓を守ることにつながります。
-
降圧薬(ACE阻害薬・ARBなど):血圧を下げ、腎臓を保護します。
-
糖尿病治療薬(SGLT2阻害薬など):血糖を安定させ、腎臓病の進行を抑える効果があります。
-
貧血やリン・カルシウムの異常に対する薬:体のバランスを整え、合併症を予防します。
食事療法
腎臓に負担をかける塩分やタンパク質、リンやカリウムを制限することが重要です。食事療法は病期によって異なり、自己判断ではなく専門医の指導のもとで行う必要があります。
-
塩分:1日6g未満が推奨
-
タンパク質:体重や病期に応じて調整
-
カリウム:果物や野菜に多く含まれるため注意
運動療法
無理のない有酸素運動(ウォーキング、軽い体操)は心血管リスクを減らし、体調の維持に役立ちます。ただし、腎不全が進行している場合は医師に相談が必要です。
透析療法
腎機能が大幅に低下した場合は透析が必要になります。透析には、血液透析と腹膜透析の2種類があります。それぞれにメリット・デメリットがあり、患者さんの生活に合わせて選択されます。
日本透析医学会の統計によれば、2022年時点で約34万人が透析治療を受けています。
https://www.jsdt.or.jp/odj/
腎臓疾患と生活習慣管理
腎臓疾患の進行を防ぐには、日常生活の工夫が欠かせません。
食事療法の具体例
-
薄味を心がける(だしや香辛料を活用)
-
加工食品を控える
-
飲料は水やお茶を中心に
運動の取り入れ方
-
週に3回以上のウォーキング
-
無理のない範囲での軽い筋トレ
まとめ
慢性腎不全は自覚症状が出にくく、進行すると生活に大きな制限を与える病気です。早期に発見し、生活習慣を整えることが何よりも大切です。江東区・東陽町・木場で腎臓内科をお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。当院では腎臓内科専門医が丁寧に診療を行い、患者さんやご家族が安心して治療に臨めるようサポートいたします。
江東区・東陽町・木場で腎臓内科を探す方へ
江東区には腎臓疾患に対応できるクリニックや病院がいくつかあります。その中でも当院は、
-
腎臓内科専門医が常勤
-
腹部エコー検査は院内で実施可能(必要に応じて、より専門的な検査や診断を外部の医療機関に依頼する場合があります)
-
透析前の管理を対応(透析準備などは大きな病院へ紹介する場合があります)
-
大人から子どもまで相談しやすい雰囲気
-
東陽町駅や木場駅からのアクセスが良好 といった特徴があります。
ご相談・診療予約
慢性腎不全やCKD(慢性腎臓病)、高血圧、糖尿病など腎臓の病気でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
記事執筆者
第二服部医院 院長 宮内 隆政
略歴
- 平成21年 東邦大学医学部医学科 卒業
- 平成21年〜 東邦大学医療センター佐倉病院
- 平成23年〜 東邦大学医療センター 腎臓内科(都立墨東病院救急・救命センター、国立病院機構東京病院 呼吸器科で研修)
- 平成24年〜 東京ベイ浦安市川医療センター 総合内科
- 平成26年〜 東京ベイ浦安市川医療センター 腎臓・糖尿病内分泌科
- 平成27年〜 聖路加国際病院 腎臓内科
- 平成30年〜 Cedars Sinai Medical Center
- 令和1年〜令和2年 ユアクリニック秋葉原
- 令和1年〜 聖マリアンナ医科大学病院 腎臓高血圧内科 登録医
所属学会
日本内科学会、日本プライマリケア学会、日本腎臓学会、日本透析医学会、日本臨床腎移植学会、日本高血圧学会、外来小児科学会、米国内科学会、米国腎臓学会、国際腎臓学会
資格
- 総合内科専門医
- 腎臓専門医
- 透析専門医
- 日本プライマリケア学会認定医